少しずつ気温が暖かくなり始めました。
春がやってくるのは嬉しいけど、一緒にあの大敵もやって来る季節です。
大敵とは…そうです、花粉です。
毎年花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
空気中に舞う花粉は髪にも付着するため、花粉症には髪の花粉対策も重要です。
髪と花粉の関係、髪の花粉対策をご紹介します!
花粉症対策をしているのになかなか改善されない、症状が治まらないなどで、花粉対策に頭を抱える方も多いのではないでしょうか。
花粉症が改善されないのは、髪の毛に付着した花粉のせいかもしれません。
髪に付着した花粉は、私たちにどんな影響を与えるのか説明します。
空気や衣服の花粉対策に比べ、髪の花粉対策は見落とされがちです。ですが、花粉は飛散しているため衣服と同じように髪にも付着します。しかも、体より上にある髪は飛び散っている花粉の影響を受けやすく、一番花粉が付着しやすいと言われています。
さらに髪は、目や鼻、喉など、花粉症の症状が表れやすい器官の周りにあるため、髪に付着した花粉がもたらす影響はとても大きく、花粉症を悪化させることにも繋がります。
花粉症の症状改善には、衣服などの花粉対策だけでなく髪の花粉対策も行う必要があるのです。
髪に花粉が付着しやすくなる原因を把握し、効率的な対策で花粉症を緩和しましょう!
花粉はどのようにして髪に付着していくのでしょうか?
髪に花粉が付着しやすくなる原因をご説明します。
まず1つ目の原因は、そもそもの花粉の形にあります。花粉の形は植物種類によって様々ですが、ツルツルした形をしている花粉はほとんどなく、多くは突起があったり、デコボコした形をしています。
春の花粉として有名なスギ花粉には角が一本生えたような大きな突起があり、ヒノキ花粉は微小の突起がびっしり付いて表面がデコボコしています。
髪の表面(キューティクル)もツルツルしているわけではなく、ウロコ状に何枚も重ね合って出来ています。この重なり合うウロコ状のキューティクルに、花粉の突起や凹凸がちょうど引っかかってしまうのです。
さらに、痛んでいる髪は、綺麗で健康な髪よりキューティクルのウロコが開いているため、より花粉が引っかかりやすくなります。
ただでさえ髪は本数が多いです。髪一本一本のキューティクルに花粉が引っかかっていると考えると、その付着量はかなりの量になることが想像できると思います。
2つ目の原因は、頭皮や髪にある皮脂です。
頭皮には皮脂腺が多くあり、常に皮脂を分泌しています。皮脂は頭皮を守るために分泌されているため大切なものですが、粘度がありベタついています。
そして皮脂は頭皮だけでなく、髪にも移行していくため、頭皮だけでなく髪もベタつかせてしまうこともあります。
この粘度があるベタつきに花粉がぴったりくっついてしまうのです。
健康で清潔な頭皮の人でも皮脂があるので花粉が付きますが、頭皮の汚れが溜まっていたり頭皮環境が悪い人は皮脂量がさらに多くなるため、花粉の付着量も皮脂量と比例して多くなります。
また、花粉はとても小さいため、頭皮に付いた花粉が毛穴に入ってしまうこともあります。その場合、頭皮にも花粉による炎症が起き、痒くなったりします。
3つ目の原因は静電気です。
静電気は空気中の水分・湿度が低下したときに特に発生しやすく、春先は、冬の乾燥した空気が続いているため、静電気が起きやすい環境です。
空気が乾燥していると、髪同士や、髪と衣服などの擦れによる摩擦ですぐに静電気が発生します。そして、その静電気の力で花粉を寄せ付けてしまうのです。
また、静電気が発生してしまった髪は、一部だけでなく全体に静電気を帯びるため、髪の根元から毛先まで全体に花粉が付着してしまいます。
しかも、静電気はキューティクルのウロコを開いてしまうことにも繋がり、1つ目の原因である花粉の形との好ましくない相乗効果で、花粉を引き寄せては引っ掛けるという状態になり、どんどん付着量が増加します。
原因を知ると、髪にどれだけ花粉が付着していたかがわかると思います。
沢山の花粉が付着している髪だからこそ、しっかり花粉対策を行えば、花粉症の症状緩和にも繋がります。
オススメの髪の花粉対策をご紹介します!さっそく対策を始めて、花粉症をやわらげましょう!
すぐに取り入れやすい対策として、まずは髪に付いた花粉を落としてあげることが大切です。
髪に付いた花粉をそのままにして家など室内に入ってしまうと、室内に花粉が滞留して、外でも中でもずっと花粉の影響を受け続けることになります。室内に入る前に花粉を落とすことは、最低限必要な対策です。
髪の花粉を落とすのにオススメなのが、ヘアブラッシングです。
玄関などに衣類用のブラシとともにヘアブラシを用意し、室内に入る前にブラッシングで花粉を落としましょう。
まずは毛先や首裏などの髪のもつれをほぐし、その後、上から下にブラッシングし、全体をゆっくり梳かしていきます。衣服のブラッシングは、髪のブラッシングの後の行ってください。花粉を舞い上がらせないように下に向かってのブラッシングを意識します。
また、ブラシはプラスチックやポリエステルなど、帯電しやすい素材は避けましょう。
花粉を落とすためにしているブラッシングで静電気を起こしてしまっては、本末転倒で効果的ではありません。天然素材のものや静電気防止加工が施されたブラシを使うのがオススメ!
花粉を付着させやすくする原因の髪のキューティクルの開きや静電気は、髪の傷みや乾燥で一層悪化します。そのため、髪を美しく潤いある状態にすることで、花粉の付着を減らすことができます。
健康で綺麗な髪はキューティクルの開きが少なく、なめらかで潤いがあり、乾燥していません。そもそもの髪の状態を美しく導いてあげることが、髪の花粉対策になるのです。
そこでオススメな対策は、ヘアトリートメントです。
シャンプー後のトリートメントやタオルドライ後の洗い流さないトリートメントで、髪の傷みをしっかり補修し、水分が逃げないようにコーティングしてあげましょう。
トリートメントの補修・保湿効果が、キューティクルの開きを抑え、髪を保護してくれるため、花粉が付きにくいツヤ髪になります。
また、トリートメント剤はミルクタイプがオススメです。油分が少ないため、べたつきにくくサラッと仕上がります。
出掛ける前に少量のトリートメントを髪につけるのも、髪の保護力を高め効果的です。
サラツヤ髪で花粉の付着を減らしましょう!
髪が空気に触れる面積が広いほど、花粉が付着する量は多くなります。
そのため、ヘアスタイリングを工夫して髪自体の露出を少なくしてあげることも効果的な対策です。
ふわふわのパーマスタイルやロングヘアーのダウンスタイルは花粉が付着する範囲が広くなるため、花粉対策には不向きです。お団子ヘアや三つ編み、シニオンスタイルなど、出来るだけコンパクトにまとめて、毛先がなびきにくいスタイルがオススメ。
また、ワックスやヘアスプレーは花粉の付着量を増やしてしまうので、出来るだけ使わないようにしましょう。
ヘアスタイリングが面倒くさい、苦手という方は、帽子やスカーフなどで髪を覆うスタイリングを取り入れてみましょう。出来るだけ花粉と髪が触れない工夫が大切です。
スタイリングを変えると雰囲気チェンジにもなるため、花粉症対策とともに春のファッションアレンジとして楽しんでみるのもいいかもしれませんね♪
髪の花粉対策を取り入れて、今年の春はいつもより快適に過ごしてください。