コロナウイルスの蔓延によって、お出掛けや旅行の予定がなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。楽しみが減って気持ちが落ちてしまいがちですが、ヘアセットをする機会が減り、紫外線や外気に触れる機会も少なくなったこの時期は、最高のビューティーヘア期間です！今の時期をプラスに捉え、また楽しくお出掛けできる時を楽しみに、丁寧なヘアケアで蓄積した傷みを修復し、真から美しい髪へバージョンアップしましょう！

なぜ外出が少なくなると髪に良いのか？

私たちの髪は、日々色んな要因によってダメージを負っていきます。その中には、外出することに付随して発生してしまうダメージがあります。おうち時間を楽しむ今の時期は、そういったダメージを受けないため、いつもより髪に良い環境を保つことが出来るのです。まずはダメージを作らない理由をご説明します。

熱で髪を痛めるアイロンやコテの使用頻度が減る

通勤や通学、お出掛けをする際、ヘアアイロンやコテを使用してヘアセットをする方は多いと思います。可愛いヘアスタイルを作るために取り入れているアイロンやコテですが、実は髪に多くのダメージを与えています。その原因は、熱です。髪の毛の約80%は「ケラチン」というたんぱく質でできています。しかし、たんぱく質は熱を加えると硬くなる性質で、ボロボロと崩れやすくなります。そのため、髪に熱を加えると、なめらかで柔らかい髪を作るたんぱく質が固まり、たんぱく質の並びに偏りが出ます。髪内部のあちこちに空洞が出来、髪の構造が壊れ、ダメージヘアになるのです。アイロンやコテを使い続けていると、枝毛や切れ毛が増えたり、手触りが悪くギシギシした髪質になることがありますが、これらは熱によるダメージが原因です。

外出が少なくなると綺麗にヘアセットをする機会も減り、アイロンやコテの使用頻度も少なくなると思います。セットの度に作っていたダメージがなくなり、髪を傷ませません。

（おまけ）髪が傷みにくいアイロンやコテの使用方法

髪が傷むと言っても、お出掛けや大切な日にはアイロンやコテを使って可愛くヘアセットをしたいですよね。
今後のヘアセットに備えて、髪が傷みにくい使用方法をご紹介！

①設定温度は180度以下にする
たんぱく質が固まり出すのは約130度くらいと言われています。そして、乾いて冷えた髪はアイロンやコテの熱を約50度ほど奪います。そのため、最高でも180度、可能であればより低い温度でセットすることで髪へのダメージを少なくすることができます。

②必ず髪が完全に乾いている状態で使う
キューティクルは濡れると開く性質のため、濡れた髪は乾いた髪よりもキューティクルが開き、髪を守る力が弱くなっています。その状態で熱を与えてしまうとダイレクトに熱のダメージを受けるため、髪が傷みやすくなります。
また、髪が濡れていると、たんぱく質が固まる温度も約60度にまで落ちてしまうため、少しの熱でダメージを負ってしまいます。

アイロンやコテを使用する際は、これらに気をつけて取り入れてくださいね！

頭皮環境を悪化させやすいヘアワックスやスプレーを使わない

長時間の外出の時などは、綺麗に整えたヘアスタイルを保つため、ヘアワックスやスプレーを使用されることもあると思います。しかし、これらの整髪剤も髪へは良くない影響を与える要因の一つです。整髪剤にはキープ力を上げるため、樹脂などの油分が多く含まれています。これらの油分はしっかり皮膜を作ってしまうゆえに、頭皮に付くと毛穴を詰まらせてしまい、外気にある埃や汚れも付着しやすくなります。整髪剤自体が傷ませる原因になるわけでないため、毎日のシャンプーで全ての油分や汚れをしっかり落とせていると悪影響はないのですが、油分はくっつきやすく、水も弾くため、洗いきれず残ってしまうことがあります。汚れが毛穴に残ったままだと、頭皮が不衛生な状態が続き、頭皮トラブルに繋がることはもちろん、健康で綺麗な髪が生えにくくなってしまうのです。ハードワックスなどキープ力が強い整髪剤であるほどより落としにくく、頭皮に残るリスクが高まります。

また、油分の他にエタノールなどのアルコールが含まれている整髪剤が多く、アルコールは刺激が強く、水分を蒸発させる働きがあるため、頭皮にかかってしまうと強い刺激を与えながら水分を奪い乾燥させてしまいます。このアルコール成分も頭皮環境を悪化させることに繋がります。

アイロンやコテ同様、外出が少なくなると整髪剤を使用することも少なくなるため、頭皮環境を清潔に保つことができ、健康な髪が生えやすくなります。

（おまけ）オススメのヘアワックスやスプレー

ワックスやスプレーがないと、髪型をキープできない、使わないとセットできないという方もいると思います。
どんな整髪剤でもしっかり落とせていれば問題ないのですが、頭皮に悪影響が少ない整髪剤を選ぶことで、ダメージを軽減させることができます。

アルコールは頭皮環境にあまり良くないという説明をしました。そのため、それを回避するノンアルコールのものがオススメです。アルコール配合の整髪剤に比べると、爽快感や清涼感、持ちも良さは少し劣ってしまいますが、髪や頭皮へのダメージ力は全く違います。また、植物性の無添加整髪剤も増えてきています。優しい成分で出来ているアイテムを使用しましょう。

自身の髪質に合ったダメージレスな整髪剤を、今の時期に見つけておくのもいいかもしれませんね♩

キューティクルを壊す紫外線を浴びなくなる

紫外線は、皮膚の奥深くまで届いてコラーゲン組織などを破壊し、老化の原因の８割と言われるほど美容の大敵です。強いダメージを与える紫外線は、髪にももちろん悪影響を与えます。髪はバリア機能がある「キューティクル」によって守られ、このキューティクルがなめらかで指通りの良いツヤ髪を作っています。ですが、紫外線の強い刺激はキューティクルを攻撃し、剥がしてしまうのです。キューティクルが剥がれた髪は水分や栄養を保つことができず、ごわついたパサパサ髪になってしまいます。そして、バリア機能が弱くなったダメージ髪にさらに紫外線が当たると、髪内部にまで刺激をを与え、さらにダメージになるという負の連鎖が繰り返されます。

また、紫外線は髪をすり抜けて頭皮にも届き、髪を作る毛母細胞や髪の色を作る色素細胞をも傷つけてしまいます。今生えている髪にダメージを与えるだけでなく、これから生えてくる髪を弱くしたり白髪にしてしまう原因にもなるのです。

外出が少なくなると紫外線に当たる機会が減るため、紫外線によるダメージを受けなくなります。

（おまけ）髪の紫外線対策

今は紫外線に当たる機会が少ないとしても、これからまた外出が増えると、どうしても紫外線の影響を受けてしまいますよね。
お出掛けの時に取り入れていただきたい髪の紫外線対策をご紹介！

①帽子や日傘を使う
帽子を被ったり、日傘をさしたり、髪に直接紫外線が当たることを防ぐだけでも大きな対策になります。今は可愛いデザインだったり、UVカットの帽子や日傘もたくさんあります。ファッションの一つとして取り入れてみてください。

②ヘアアレンジを工夫する
お団子ヘアなど、髪をコンパクトにまとめて露出を少なくすることで、紫外線が当たる範囲が少なくなり対策になります。
また、髪の分け目を作らず頭皮が隠れるようなアレンジなら、頭皮へのダメージも軽減できます。洋服と合わせてアレンジし、紫外線対策しながらファッションを楽しんでみましょう。

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美髪を加速させるヘアケア方法とは？

このように、何気なく過ごしていた日々にはダメージ髪を作る要因は沢山あったのです。
ヘアセットや外出が少なくなる今は、そういったダメージを受けずに過ごすことが出来ます。ダメージが進まないこの時期を活用してしっかりヘアケアを行ない、羨ましがられる美髪へバージョンアップしましょう。
取り入れていただきたいヘアケアをご紹介します！

正しいブラッシングでダメージを増やさない

「どんなトリートメントよりもブラッシングが重要」と言われることがあるほど、ブラッシングは美髪を作るのに大切なヘアケアです。ですが、間違った方法で行うとダメージに繋がってしまうケアでもあるのです。正しいブラッシング方法で美髪を手に入れましょう。
ブラッシングには一般的に「髪の絡まりや汚れを落とす」「頭皮の血行を良くする」「髪の潤いやツヤを守る」役割があります。ですが、ただ梳かせば良いというわけではなく、これらの役割をより効果的にするために、注意点があります。それは、摩擦や静電気を生じさせ髪を傷ませる「ブラッシングのしすぎ」、切れ毛や抜け毛に繋がる「力任せの強引なブラッシング」、キューティクルが開いた状態で行う「髪が濡れている時のブラッシング」、不衛生な「洗っていないブラシを使う」をしないこと。これらは髪への悪影響に繋がってしまうので、気をつけましょう。

清潔なブラシで、基本的に髪が乾いているシャンプー前、就寝前、起床後の1日3回程度、毛先からキューティクルに流れに沿って優しくブラッシングしてあげてください。途中で髪のもつれに引っ掛かってしまった時は、無理に引っ張らず、もつれた部分の上を押さえながら丁寧に梳かしていきましょう。

これらを意識してブラッシングを行うだけで、美髪を守ることが出来ます。
ヘアケアにゆっくり向き合える今の時間を使い、正しいブラッシング方法を癖づけていきましょう。

頭皮シャンプーで健康な髪を生やす

これまでの日々の中で、頭皮には汚れが蓄積されている可能性があります。頭皮が汚れていると毛穴が詰まった状態が続いているため、頭皮の健康状態を悪化させ、大切な栄養が行き届かず健康な髪が生えなくなります。丁寧なシャンプーで汚れをしっかり落とし、これからの髪の育成のためにも頭皮環境を整えていきましょう。
シャンプーの一番の役割は、「健やかな頭皮状態を保つため、皮脂などの汚れを綺麗に落とすこと」です。その役割を十分に発揮するシャンプーを行う必要があります。正しいシャンプーステップをご紹介します。

まず、ぬるま湯で予洗いをします。熱いお湯では頭皮への刺激が強く、シャンプー剤も泡立てにくくなります。その後、適量のシャンプー剤を手に取り、少しずつ頭皮につけ泡立てます。ゴシゴシ洗った方が汚れが落ちるような気がしますが、頭皮を傷ませてしまうため、指の腹で優しく洗っていきます。また、髪の毛同士を擦り合わせて洗うのも、摩擦で髪を傷ませてしまうことになるのでNGです。特に後頭部や耳の周りは洗い残しが多くなる場所なので、意識してしっかり洗っていきましょう。
そして、最も大切なのは「すすぎ」です。綺麗に洗っても、すすぎが弱くシャンプー剤が残っていると、また頭皮に汚れが残ったままになります。念入りに流しましょう。
シャンプーの際に、頭皮マッサージも一緒に取り入れてあげると、頭皮の血行促進につながり、より健康な髪の育成に効果的です。

ゆっくり丁寧に頭皮を洗ってあげることで、今ある髪だけでなく、これから生えてくる髪から美髪に整えてあげましょう。

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トリートメントで栄養と潤いを与える

ヘアトリートメントには、「髪を保護して外部の刺激から守る」役割と「髪内部を補修して水分や栄養を行き渡らせる」役割があります。ダメージを受けない期間だからこそ、トリートメントをしっかり取り入れてあげることで、傷む前の綺麗で健康な髪を取り戻すことが出来ます。いつもはリンスやコンディショナーだけという方も、お家時間をゆっくり楽しめる今の時期にトリートメントケアを行なってみましょう。
まず、トリートメントとリンス、コンディショナーは、同じように思われている方が多いですが、明確な違いがあります。3つの中でトリートメントだけが髪の内部まで保護する効能があります。リンスやコンディショナーは、髪の表面を保護しますが内部にまでは浸透しないのです。トリートメントで内部から補修することが大切です。効果を高めるトリートメント方法をご紹介します。
基本的に、シャンプーで汚れを洗い流した後に行います。シャンプー後しっかり水気を取り、ダメージが強い毛先を中心に、トリートメント剤をつけていきます。その後、コームで優しく梳かして、髪全体にトリートメント剤を行き渡らせたら、10分ほど置き、浸透させます。この時、ラップやヘアキャップで髪を覆ってあげると、より浸透力が高まります。
髪の芯から補うトリートメントケアを定期的に取り入れ、ダメージレスな美髪を作りましょう。

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美髪のために出来ることは沢山あります。外出が少ない今の時期はダメージを受けにくいチャンスの期間と捉えて、これまでに負ったダメージを一新し、最高の美髪でお出掛けが出来るように準備しましょう！

美髪になって、気持ちも明るく前向きに

今まで通りの外出やお出掛けが出来なくなり、気持ちが落ちてしまうこともあると思います。ですが、日に日に髪が綺麗になっていったら嬉しくないですか？
コツコツとヘアケアを行い、これまでのようにお出掛けできるようになった時に、ヘアセットやお洒落が楽しくなるような美髪を準備しましょう！
美しくなれるチャンスと捉え、見た目も気持ちも高めていってくださいね♫

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